連珠 (五目並べ) 入門
--- “連珠は初めて”という人のための入門編 ---
連珠
(五目並べ) は、右の写真のように、
15×15の交点のある盤 (連珠盤) と、
黒と白の石を使って、
2人が順番に打っていき、
縦・横・斜めのどれかに 五
(連続して5個並んだもの) を先に作った方が勝ちとなるゲームです。
世界選手権戦や名人戦が毎年開催されているように奥の深いゲームですが、
簡単なルールなのですべての年代の人が楽しめるものです。
右に 五の例 を示しています。
黒・白ともに五が3つずつあります。
このような五を相手より先に作ることが目的のゲームです。
【 対局の例 】
対局では、最初に黒が盤の中央に打ち、
次に白、その次に黒と順番に打っていきます。
図では打った順番を番号で表わしています。
黒17で五ができて、黒の勝ちになっています
(白も次に五ができますが、一手遅いために白は負けです)。
連珠は石を動かさないゲームですので、
方眼紙などの紙に書いて楽しむこともできます。
黒と赤のペンがあれば、黒石を黒丸、白石を赤丸で、
黒のペンだけであれば、黒石を○、白石を×とします。
勝つテクニック 1 -- 達四を作る
左図のように両側が空いていて
連続して4個並んでいるもの (
達四 または
棒四 ) を作ると、
相手がどのように打ってきても次に必ず五を作ることができます。
【 問題 1 】
黒は次に達四を作ることができます。
4ヶ所ありますが、全部見つけて下さい。
(いずれの問題にも解答を付けていません。
答が分からない場合は、詳しい人にたずねて下さい。)
負けないテクニック 1 -- 四を止める
次に五とできるものを
四 と言います。
上で見た達四 (左図のA) も四の例で、
B, C, Dも次にイ, ウ, エに打てば五になりますので四です。
相手が四を作ってきた場合、
放っておくと五を作られてしまいます。
B, C, Dの四の場合は
イ, ウ, エに白が打てば黒が五を作るのを邪魔できます
(邪魔することを 止める、または 防ぐ と言います)。
四を止めないと負けになり止める場所は1つしかないので、
相手が四を打ってきたら迷わず止めます。
負けないテクニック 2 -- 三を止める
次に達四にできるものを
三 と言います。
左図のA, B, Cは黒の三の例で、ア, イ, ウに黒が打てば達四になります。
相手が三を作ってきた場合、放っておくと達四を作られ、
次に五を作られるのを防げなくなります。
相手が三を作ってきたら達四にされないようにします。
Aでは白ア (2ヶ所のどこか) と打って、
Bでは白イあるいはb (計3ヶ所のどこか) と打って、
Cでは白ウあるいはc (計3ヶ所のどこか) と打って防ぎます。
【 問題 2 】
右図には黒の四が3つ、黒の三が3つあります。
それらを見つけるとともに、
四を止める場所、
三を止める場所を示して下さい。
斜めの四や三は見落としやすいので注意して下さい。
三を止める場所は、2〜3ヶ所あります。
対局ではどこが良いか考えて打ちます。
勝つテクニック 2 -- 四三を作る
勝つためには達四を作ればよいのですが、
達四の前の段階である三を作っても止められてしまうだけです。
四と三を同時に作れば (
四三 と言います)、
相手は両方を止めることができず、
残った四あるいは三を使って五あるいは達四を作って勝つことができます。
左図では、黒がA, B, C, Dに打つと四三ができます。
【 問題 3 】
次に黒が打つと四三ができる場所が3ヶ所あります。
それらを見つけて下さい。
禁手のルール
一手先に打つ黒は随分と有利です。
黒の有利さを減らすために、
黒にだけ
禁手
(打ってはいけない反則手) がルールとして決まっています。
それらは、
三々 (同時に三を2つ作る)、
四々 (同時に四を2つ作る)、
長連 (連続する6個以上) です。
禁手を打つと、たとえ相手の四を止めるためでも、負けです。
図の
Aは黒の三々、
aは白の三々、
Bは黒の四々、
bは白の四々、
Cは黒の長連
です。
白に禁手はなく、三々や四々を打ってもよく
(多くはこれで白の勝ちになります)、
白の長連は白の勝ちです。
黒は禁手を『打っても打たされても負け』ですので、
白には“黒に禁手を打たせる”作戦があります
(初級編で説明します)。
対局規定と対局マナー
公平・公正に楽しく気持ちよく連珠対局をするための
規定やマナーがいくつかあります。
主なものを示すと、
- 対局を始めるときには挨拶します。たとえば「お願いします」。
- 負けと分かったら「ありません」「負けました」と投了します。
- “待った”や“打ち直し”は厳禁です。
- 対局の場にふさわしくないおしゃべりは慎みましょう。
また、「三」とか「四」と言う必要はありません。
- まわりの人が横から口出ししてはいけません。